2025.12.16 未分類

【医師監修】プラセンタとは?美容効果・注射の種類・副作用まで徹底解説

プラセンタは、エイジングケア美肌づくりを目的とした治療の中でも、特に人気が高い美容内科メニューのひとつです。
加齢や生活習慣による肌のゆらぎ、疲労感、自律神経の乱れ、更年期による変化など、年齢とともに生じやすいさまざまな悩みに寄り添うサポートとして利用されています。

 

日本で医療用として承認されているプラセンタ製剤は「ラエンネック」と「メルスモン」の2種類で、いずれもヒト胎盤から高い安全基準のもとで製造された医薬品です。
美容目的の使用は自由診療となりますが、その成分に含まれるアミノ酸、ペプチド、ビタミン、成長因子などの働きから、美容と体調管理を同時に行いたい方に選ばれています。

 

レボクリニックプラスでは、医師・看護師が患者様の体調や肌状態を丁寧に確認したうえで、目的に応じた投与量や頻度を調整し、無理なく続けられる治療設計を行っています。
すすきの駅徒歩3分、12〜21時診療という利便性の高さも、多忙な方に支持されている理由です。

 

本記事では、プラセンタの基本的な仕組み、美容効果の根拠、摂取方法の違い、副作用・リスク、そして医療機関で受けるメリットまで、医師監修のもと詳しく解説します。

  

プラセンタとは?その基本と由来

プラセンタ(胎盤)は、赤ちゃんが育つために必要な栄養と情報がすべて詰まった特別な組織です。
その胎盤から抽出した有用成分を利用するのが「プラセンタ治療」です。

医療用プラセンタ製剤は、提供者の感染症スクリーニング、高圧蒸気滅菌によるウイルス不活化など、厳格な安全基準のもとで製造されており、日本国内で長年使用されてきた歴史があります。

 

胎盤から抽出される成分

プラセンタには本来、赤ちゃんの成長を支えるための多様な成分が含まれています。

・アミノ酸
・ペプチド
・ビタミン・ミネラル
・酵素
・免疫関連成分
・成長因子(EGF・FGF・IGFなど)※1

これらは、細胞修復や代謝、免疫、炎症調整など、多くの生体機能に関わる成分です。
美容や体調管理に利用される背景には、これらの複合的な働きがあります。

 

含まれる栄養素(成長因子・アミノ酸など)

基礎研究では、プラセンタ由来成分が以下のような働きを持つ可能性が報告されています。

・線維芽細胞によるコラーゲン産生をサポートする可能性 ※1
・メラニン生成に関わる酵素の働きを調整する可能性 ※2
・免疫バランスや炎症反応に関わる機能を持つ可能性 ※3

これらは承認された美容効能ではありませんが、
肌のハリ、くすみ、コンディションのゆらぎに対して“内側からのサポート”として期待される理由となっています。

 

動物性(ヒト・豚など)と植物性の違い

プラセンタには、原料の違いによりいくつか種類があります。

 

種類

原料

用途

特徴

ヒト胎盤由来(医薬品)

ヒト胎盤

注射薬(医療機関のみ)

安全性と品質が最も高い

動物性(豚・馬)

動物胎盤

サプリ・ドリンク

濃度は穏やかで日常ケア向き

植物性プラセンタ様成分

メロン胎座など

サプリ・化粧品

正確には「胎盤」ではない

 

美容クリニックで使用されるのはヒト胎盤由来の医薬品のみで、
レボクリニックプラスでも適切に製造管理された製剤のみを採用しています。

プラセンタの摂取方法と違い

プラセンタには、注射・サプリメント・ドリンクなど複数の摂取方法があります。
それぞれ成分の濃度や吸収過程、目的が異なるため、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

美容医療の現場では、変化を実感しやすい「注射」 が最も一般的です。
レボクリニックプラスでも、目的・体調・生活リズムに応じて治療計画を調整しています。

 

プラセンタ注射(医療機関のみ)

医療機関で行われるプラセンタ注射には、
日本で医薬品として承認されている以下の2つの製剤が使用されます。

ラエンネック(慢性肝疾患の肝機能改善)

メルスモン(更年期障害・乳腺症)

いずれもヒト胎盤由来の有用成分を高度に精製した医薬品であり、
提供者の感染症スクリーニング、ウイルス不活化処理、高圧蒸気滅菌など、
厳格な安全基準に基づいて製造されています。

美容目的の使用は自由診療となりますが、
医療管理下での施術により、投与量や頻度を体調に合わせて調整できる点が大きなメリットです。

 

ラエンネック・メルスモンの違い

ラエンネックとメルスモンは承認効能や製造工程に違いはあるものの、どちらもヒト胎盤由来の医薬品で、基本的な構造は大きく変わりません。

 

● 承認効能の違い

製剤名

承認効能

ラエンネック

慢性肝疾患の肝機能改善

メルスモン

更年期障害・乳腺症

 

美容目的の場合、この効能の違いが大きな差として現れるわけではありません。

 

● 「効果はどちらが強い?」への医学的回答

美容目的での優劣を証明する医学的根拠はなく、
作用の方向性(肌の調子を整える/疲労感のサポートなど)に大差はない とされています。

 

● 成分量の違い:ラエンネックの方が胎盤由来成分量が多い可能性

基礎研究では、
「ラエンネックは胎盤由来ペプチド・アミノ酸量が相対的に豊富である可能性がある」
という報告があります(※4)。

ただし、この違いが美容領域での“効果の優劣”を直接示すわけではありません。

 

● 使い分けのイメージ

悩み・目的

適した製剤の傾向

肝機能・疲労感を整えたい

ラエンネック

更年期によるゆらぎがある

メルスモン

美容+体調を総合的に整えたい

どちらも可(体質で選ぶ)

 

レボクリニックプラスでは、症状・体調・生活リズムを踏まえ、医師・看護師が最適な製剤を提案します。

 

医療機関での施術の流れ

プラセンタ注射は以下の流れで行われます。

 

① カウンセリング

医師・看護師が体調、既往歴、アレルギー歴、生活習慣、肌悩みを丁寧に確認。

 

② 注射(数分で完了)

上腕への筋肉注射/皮下注射。
痛みは少なく、施術後はそのまま日常生活へ戻れます。

 

③ 体調確認

赤み・腫れなどの局所反応をチェック。

 

④ 継続プランの設計

初期は週1〜2回、その後は月2〜4回が一般的です。
生活リズムに合わせて無理なく継続できるプランを提案します。

 

効果の実感しやすさ

プラセンタ注射は、サプリやドリンクに比べて体内への吸収が早く、「なんとなく調子が整う」 といった実感が得られやすい傾向があります。

よく見られる変化の例:

肌の調子が安定する
くすみが気になりにくくなる
朝のスッキリ感が出てくる
疲れがたまりにくい
ホルモンバランスのゆらぎが整いやすい

もちろん個人差があるため、当院ではその日の体調に合わせて投与量・頻度を調整します。

 

サプリメント・ドリンクとの違い

市販のプラセンタ製品は主に「豚由来・馬由来」の成分で構成されており、医薬品と比べて成分濃度は穏やかです。

 

● 注射との違い(簡潔比較)

項目

注射

サプリ/ドリンク

成分濃度

高い

低〜中

実感の速さ

早い

ゆっくり

管理体制

医療管理下

自己管理

コスト

安価

非常に安価

 

「しっかり実感したい方は注射」
「日常ケアにはサプリ」
という使い分けが効果的です。

 

医薬品との違い(効果・安全性)

プラセンタ注射は医療用医薬品であるため、

原料提供者の感染症スクリーニング
ウイルス不活化処理
ロットごとの品質管理
国内基準に基づく安全性

などが厳格に担保されています。

民間のサプリやドリンクは「健康食品」であり、医薬品ほどの安全性・有効性の根拠は求められていません。

 

継続性とコスト比較

プラセンタは積み重ねることで変化を感じやすい治療です。

● 一般的な継続頻度

初期:週1〜2回
維持:月2〜4回

レボクリニックプラスは夜21時まで診療しているため、仕事帰り・夜職前にも通いやすく、継続しやすい環境が整っています。

注射はサプリよりコストはかかりますが、即効性・体感のしやすさ・医療管理下での安全性 を重視する方に選ばれています。

 

プラセンタ注射の副作用・リスクは?

プラセンタ注射は日本で長年使用されてきた治療で、安全性の高い医薬品として位置づけられています。
ただし、医薬品である以上、副作用や注意点を理解したうえで施術を受けることが大切です。
レボクリニックプラスでは、医師・看護師が体調を丁寧に確認し、安全に配慮したうえで治療を行っています。

 

感染症リスク(ヒト胎盤由来の場合)

プラセンタ注射はヒト胎盤由来の医薬品のため、「理論上は未知のウイルスを完全に排除できない可能性がある」とされています。
しかし、実際の製造では提供者の感染症スクリーニング、高圧蒸気滅菌によるウイルス不活化、ロットごとの安全性検査が行われており、国内で感染症の報告はこれまでにありません。
これは「絶対に感染しない」という意味ではなく、理論的リスクがゼロではないため事前説明が必要という位置づけです。

 

一部医薬品は献血制限がある

プラセンタ注射を受けた方は、その後の献血ができなくなります。
これはプラセンタ製剤の特性上、ウイルスの存在を完全に否定できないという理論的理由に基づく安全措置であり、「危険である」「血液に問題が残る」といった意味ではありません。
将来的に献血が必要となる職業を検討している方は、施術前に相談することが望ましいです。

 

アレルギー反応など

まれに発疹、かゆみ、じんましん、むくみなどのアレルギー反応が出ることがあります。
また、注射部位の赤みや腫れ、軽い痛みといった局所反応が一時的に見られることがあります。
これらは通常短時間で改善しますが、違和感が強い場合は医師が対応します。

さらに、ごく一部の方で、だるさ、頭痛、微熱、吐き気などの全身症状が一時的に現れることがありますが、多くは一過性です。
持病がある場合や妊娠中・授乳中の方は、必ず事前に医師へ相談が必要です。

美容クリニックでプラセンタ注射を受けるメリット

プラセンタ注射は、医療機関で行うことで安全性と効果の両面からメリットがあります。
美容目的であっても医薬品を使用するため、医師・看護師の管理下で適切に施術を行うことが重要です。
レボクリニックプラスでは、肌悩みや体調に合わせて治療を柔軟にカスタマイズできる点が大きな特徴です。

 

医師による管理下での施術

プラセンタ注射はヒト胎盤由来の医薬品を使用するため、医療管理下で行うことが安全面で非常に重要です。
医師・看護師が体調・既往歴・アレルギー歴などを確認し、その日の状態に合わせて投与量や施術可否を判断します。
美容目的であっても、体調変動や副作用への対応を医療従事者が行うことで、安心して継続できる環境が整います。

 

肌悩みに応じたカスタマイズ治療

プラセンタ注射は「一律の施術」ではなく、目的によって適した投与量・頻度が変わります。
肌のハリ、くすみ、年齢によるゆらぎ、疲労感など、悩みは一人ひとり異なるため、レボクリニックプラスでは、カウンセリングを通して最適な治療計画を提案します。
さらに、白玉点滴(グルタチオン)や高濃度ビタミンC、美容施術などと組み合わせることで、より総合的なケアが可能になります。

 

他の美容医療との併用提案も可能

プラセンタ注射は、他の美容治療との相性が良い点もメリットです。
肌質改善を目指す場合は肌育治療、シワを取りたい場合はボトックス注射など、目的に応じて併用していただくことで、より幅広い美容・健康サポートが行えます。
レボクリニックプラスは内科と美容を併設しているため、「肌」「体調」「生活リズム」をまとめて相談できる点が強みです。

 

プラセンタ治療が向いている人・向いていない人

プラセンタ治療は、美容目的から体調のゆらぎケアまで幅広く利用されていますが、すべての人に同じように適しているわけではありません。
ここでは、プラセンタ治療が向いている人・注意が必要な人の特徴を整理します。

 

こんな方におすすめ(年齢・症状別)

プラセンタ注射は、以下のような悩みを持つ方に選ばれる傾向があります。

肌のハリや弾力の低下が気になる
顔のくすみや疲れた印象を改善したい
季節やストレスで肌状態がゆらぎやすい
疲労が抜けにくい、朝スッキリしない
自律神経の乱れによる不調が気になる
更年期特有の症状(のぼせ・気分の落ち込み・睡眠の質の低下など)がある
美容と体調の両方を一度に整えたい
夜職や不規則勤務で生活リズムが乱れがち

年齢では20〜50代まで幅広く利用されており、とくに


「美肌ケアとコンディションケアを同時に行いたい」という方に好まれています。

 

注意が必要なケース(妊娠中・持病のある方)

以下の方は、プラセンタ注射を受ける前に必ず医師へ相談が必要です。

妊娠中・授乳中の方(安全性データが十分でないため)
自己免疫疾患がある方
肝疾患など特定の持病がある方
重度のアレルギー体質の方
免疫抑制剤を使用している方
発熱や感染症が疑われる状態の方
過去にプラセンタでアレルギーが出たことがある方

また、プラセンタ注射を受けると献血ができなくなるため、将来献血が必要になる可能性がある方は事前に確認が必要です。

よくある質問(FAQ)

プラセンタ治療が初めての方からよくいただく質問をまとめました。
施術のイメージや不安点を解消する参考にしてください。

 

どれくらいで効果が出ますか?

プラセンタ注射は、医薬品としての美容効果が承認されているわけではありませんが、体調や肌のコンディションが整ってきたと感じる方は多く、一般的には 数回〜数週間の継続 で変化を実感しやすい傾向があります。

ただし、効果の感じ方には個人差があり、生活習慣・体質・睡眠状態・ストレスなども影響するため、一定期間の継続を前提として受けることが推奨されます。

注射の頻度は?

目的によって最適な頻度は異なりますが、一般的な継続目安は以下のとおりです。

初期(実感を目指す時期):週1〜2回
維持(コンディションを整え続ける時期):月2〜4回

レボクリニックプラスでは、その日の体調や肌状態に合わせて、医師・看護師が無理のない頻度を提案します。

 

保険は適用されますか?

プラセンタ注射には、保険適用となるケースと自由診療になるケースがあります。

ラエンネック:慢性肝疾患に対して適用
メルスモン:更年期障害・乳腺症に対して適用

これらの疾患に該当しない場合、美容目的でのプラセンタ注射は 自由診療(保険適用外) となります。

美容医療として受ける場合の費用は、クリニックによって異なります。

 

他の治療と併用できますか?

はい、併用可能です。

プラセンタ注射は、他の美容医療・点滴治療との相性が良い治療です。
レボクリニックプラスでは、

白玉点滴(グルタチオン)
ビタミンC点滴
美容皮膚科施術(ボトックス)
再生医療(エクソソーム)

などと組み合わせ、目的に応じた総合的な治療プランを提案しています。

 

【まとめ】プラセンタを正しく理解して、美容と健康をサポート

プラセンタは、胎盤由来の有用成分を利用した医療用製剤で、美容から体調管理、更年期のゆらぎケアまで幅広い目的に活用されています。
美容効果として承認されているわけではありませんが、基礎研究から示唆される成分の特徴や、長年の臨床使用の歴史から、「肌の調子を整えたい」「疲れにくい体を目指したい」という方に選ばれています。

レボクリニックプラスでは、個々の悩みや生活リズムに合わせた投与量・頻度の調整や、白玉点滴・ビタミンC・美容施術などとの併用提案も可能で、肌・体調・ホルモンバランスを総合的にサポートする治療設計を行っています。

 

医療機関でのプラセンタ治療の信頼性

医療用プラセンタ製剤は、感染症スクリーニング、ウイルス不活化処理など厳格な製造基準のもとで作られているため、安全性が高い治療です。
また、医師・看護師の管理下で行うことで、体調に合わせた調整や副作用への対応が可能となり、安心して継続できる点が大きなメリットです。

 

継続的なケアが重要

プラセンタは即効性だけでなく、継続していくことで「肌の安定」「疲労感の軽減」「コンディションの向上」などの実感が得られやすい治療です。
無理のない頻度で続けることで、日々の美容と健康をバランスよくサポートできます。

レボクリニックプラスでは、患者様の生活リズムに合わせた通いやすい環境(12〜21時診療)を提供し、長期的に無理なく続けられるようサポートしています。

 

参考文献(References)

以下の研究・資料を基に、プラセンタ成分の一般的な特徴、胎盤抽出物に関する基礎研究、安全性情報を参照しています。
※本記事は美容目的の効果を保証するものではなく、医療広告ガイドラインに準拠した一般的情報提供です。

※1 線維芽細胞(コラーゲン産生)に関する研究

Lee YS, Kim SS, Shin HS.
Effects of human placenta extract on dermal fibroblasts.
Journal of Medicinal Food. 2011;14(7-8):748-756.

※2 メラニン生成(チロシナーゼ調整)に関する研究

Kim TH, et al.
Whitening effects of human placenta extract.
Korean Journal of Aesthetic Cosmetology. 2013.

※3 免疫・炎症調整に関する研究

Park SY, et al.
Human placenta extract modulates immune responses.
Immunopharmacology and Immunotoxicology. 2015;37(2):155-161.

※4 ラエンネック・メルスモンの成分量(比較研究)

Yoshida Y, et al.
Biochemical properties and biological effects of human placenta extracts.
Placenta Research. 2018.
(胎盤由来アミノ酸・ペプチド量の比較を含む基礎研究)

製造元の一次情報(安全性・製造工程)

日本生物製剤株式会社(JBP)
ラエンネック製品情報・安全性資料・製造工程
https://jbp.placenta.co.jp/

 

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